徐々に進むフィンテック発展とキャッシュレス化

IT

 

 

昨今金融業界を賑わせているフィンテック(Fintech)とは、ファイナンス(finance)とテクノロジー(technology)をかけ合わせてつくられた造語であり、IT技術を駆使した金融サービスのことです。

 

分かりやすい例を上げるなら、スマートフォンでカード決済が出来るモバイル決済機能やアプリ内でカードや口座履歴を管理できるクラウド家計簿などが、フィンテックにあたります。

 

サービスとしては金融業にあたるのですが、サービスの提供にIT技術を要する為、既存の金融機関よりもIT企業などのフィンテックへの参入が目立つようです。

 

そこで、銀行などは元々IT面に明るいとは言い難いので、それらの企業との提携で、今後の業務をIT化させていく模様です。

 

例えば、直近で話題なのが、みずほ銀行のクラウド会計ソフト freeeとのAPI連携です。

 

API連携というのは、銀行のインターネットバンキングのIDやパスワードをフィンテックサービスの方でも登録・保持することなく連携認証を設定するだけで、アクセス・ログインできるサービスです。

 

どこにメリットがあるかといえば、利用者は同じ情報を複数回登録する手間が省け、ID・パスを保持させるサイト(サービス)の数が減らせるので情報漏えいのリスクも低減される所でしょう。

 

また、2017年9月25日からは、みずほ銀行とソフトバンクの合併企業、J.Score(ジェイスコア)から審査をAI(人工知能)が行うAIスコア・レンディングというローンが登場しました。

 

ボタン

 

AIスコア・レンディングは申し込みから契約手続き、融資までを完全にスマホ完結可能で、フィンテック技術を十分に活かした融資システムといえるでしょう。

 

ちなみに、AIスコア・レンディングに登録した情報は今後様々なサービスでも活用可能になってくる予定だそうです。

 

ただし、ここまでのフィンテック機能が、果たして現段階で日本人にその利便性を認められているかというのは甚だ疑問といえます。

 

というのは、日本はここ数年ずっと懸念されているものの、消費者の行動として現金主義が未だ根強いからです。

 

いくらスマホでカード決済ができるようになっても、そもそも使うクレジットカード類を持っていない。店側はカード決済に対応していないところがあるのが当然。

 

銀行口座を利用するのに、個人でも法人でも未だに銀行ATM・窓口へ赴いては現金で取引をする。大金であっても現金で用意する。

 

というのが日本の現状ではないでしょうか?

 

その為、金融関係の方や物凄く節約などに興味がある方くらいしかフィンテックを正直それと分かって歓迎していません。

 

逆に、海外ではもう何年も前からフィンテックによるキャッシュレス化が着々と進められていました。

 

キャッシュレス化とは?
クレジットカードや電子マネーを始めとした現金を介さない金銭取引が増えていることを指します。
例えば、クレジットカードを利用して支払いをした代金は、口座から約定期日に自動で引き落とされますから、現金を直接手元に引き出す必要がありません。

 

というのも、海外では、現金を手元で管理するというのはリスクが付きまとう行為だからです。

 

金銭の窃盗のみで済む場合は、不幸中の幸い。下手をすればお金のために命まで奪われる可能性がある。

 

というのが、海外の治安情勢だというのは渡航経験がなくとも理解の範疇でしょう。

 

日本でもまったくそういった犯罪行為がないわけではありませんが、海外のそれと比較すると発生率が低いです。

 

現金主義国の日本と海外の国とで現金の持ち歩きに対して差があるのは、治安の差によるものが一つあるといえます。

 

その為、現金所持やその物での取引の危機感は薄いといえます。

 

海外の方がフィンテックの開発・発展への期待が強いのは、日本人が未だにキャッシュレスでの消費行動に対して積極的ではないからです。

 

また、昨今日本は少子高齢社会ですから、若者より高齢者の方が多いので、フィンテックの仕組みを理解する消費者の数が少ない事も原因として挙げられます。

 

キャッシングとデビット・プリペイドカードの相互利用を詳しく⇒

 

キャッシュレス化のメリットとデメリット

 

キャッシュレス化が進むことで良い事も悪い事も両方あるといえます。

 

ただ、将来性を考えるとメリットの方が大きいでしょう。

 

現金ではなく、カードや電子マネーを使ってキャッシュレスになるメリットとデメリットを簡単にまとめると以下の通りです。

 

キャッシュレスのメリット

  • 現金を所持しなくて済む
  • ポイント還元がある
  • ネットなどで利用管理が簡単に可能
  • 信用実績が積める

キャッシュレスのデメリット

  • 使いすぎに注意が必要
  • カードが使えない場合に困る

 

メリットに関しては、冒頭でも述べたように、現金をそのまま持ち歩かなくて済み、金銭管理がネットやアプリ上で出来る事が一番大きいでしょう。

 

収支をまとめる際も、レシートをスマホで撮影するだけでまとめることが出来るアプリなどがあるので、いちいち電卓をたたいて帳簿を付ける手間がなくなるといえます。

 

また、カードや電子マネーは決済利用することで何割かのポイント還元がなされるので、現金決済よりもお得です。

 

加えて、クレジットカードの場合は、うまく使えば携帯割賦払いやローン契約の際に重視される与信を積む事も可能です。

 

しかし、その様にキャッシュレス決済は利便性が高く利用がし易い分、無計画に使ってしまうと後で困る可能性が否めません。

 

ただ、そのあたりは自己管理が要となってくるので、自身でメール明細などや利用履歴を知らせるアラームを設定することでいくらでも防ぎようがあるといえます。

 

もう一つは、特にまだフィンテックやキャッシュレス決済が浸透していない日本だからこそのデメリットですが、カードや電子マネーが使えない店舗があることです。

 

その点に関しては、キャッシュレス決済が出来る店舗が増えることを待つしかありません。

 

実は喜ばれる実店舗でのカード・電子マネー払い

 

店員

 

時に、キャッシュレスの先駆けともいえるクレジットカードは、分割払いが出来て支払いが先送りできるという点で、高額商品を購入する際に利用する。という意識が強かったと思います。

 

その為、千円満たないような支払いにカード決済は何となくバツが悪い…。と思っている方は少なくないでしょう。

 

実際の所、サービス業を転々としてきたサイト管理者の勤務経験と購買の回転率上、寧ろ店舗としてはカード払いや電子マネー払いの方が助かります。

 

というのは、レジ会計がスムーズに進むのが一つと、釣銭を大量に用意する必要がない事がまず挙げられます。

 

特にコンビニやスーパーなど、会計が断続的に続く店舗での支払いは、ごちゃごちゃと小銭をその場で時間をかけて探され細かく出されるより、カードなどでスマートに払ってもらった方が回転率があがります。

 

加えて、会計処理をする店員の負担も少なく済みます。

 

また、アナログなクーポン券やDMを作成し、配布する手間も省けます。

 

コンビニは特に提携カードを何かの購入時に利用すれば、そのカードの支払い時に利用できるポイントにお得に還元されたりするので、昔のように半券などの取り扱いをしなくても済むようになってきています。

 

すると、レジ合わせが現金やクーポン券が少ない分早く終わるので、人員の交代ももたつくことなく出来、中間会計を延々しているためにレジが使えない。などというロスもありません。

 

そして、正直、店員の方はお客さんが数百円の購入でカード払いをしたからといって、気にすることはあまりないといえます。

 

別に「あのお客さん300円しか払わないのにクレカ使ってたよ、ダサー。」なんて店員同士で話したりなんてしません。

 

個人的な経験則なので、参考程度にしかなりませんが、飲食店で4年、アパレルショップで2年、コンビニで1年働いてきましたが、そのような話が店員の間でなされていることは一度もなかったと思います。
(コミュニケーションが取れる同僚がいなかったとかそういうわけではありません。)

 

潔癖だから、頭が良いから現金は使わない?

 

お金

 

最近公共交通機関のつり革や手すり、エスカレーターに触りたがらない人が多いという話題を目にすることが多いです。

 

不特定多数の人が触っているので汚いというのが大きな理由と言われています。

 

そして、現金に関しても少し前から同じようにいわれていました。

 

そこで、2017年10月1日の日曜の朝の番組で、社会学者の古市憲寿氏がコンビニ現金払いに関してのコメントで炎上した件が実は解せないサイト管理者です。

 

古市氏の「汚いものを触れたくないので出来るだけ電子マネーで払う」、「今どき現金を使うのって頭悪い人じゃないですか」というコメントに批判が集まったという事ですが、正直それらのコメントは事実を端的に述べているので、非難される内容ではないといえるでしょう。

 

というのも、少しデータが古いのですが、2013年にビザ・ワールドワイド・ジャパンが実施した「現金の清潔度に関する意識調査」では、回答数300人のうち80.3%の方が電車のつり革や手すりなどに続いて現金が汚いと思っている結果が出ているのが、まず一つ挙げられます。

 

また、同年5月には衛生微生物研究センターが東京23区内で紙幣と硬貨を集め調査したところ、実際、サルモネラ菌やブドウ球菌などと並んで食中毒の原因となるセレウス菌が検出されたという結果も残っています。

 

プレスリリースの記事に汚染細菌が付着していた千円札の汚染細菌数像が掲載されているので、参考までにご覧になってみてください。

 

余談ですが、サイト管理者はコンビニで働いている時、物理的(あまりにも不衛生なので詳細は省きます)に正に汚いといえる硬貨と紙幣を会計時に渡されたことがあります。

 

その時受け取った紙幣や硬貨がその時より少しは綺麗にされていたとしても、未だに世に出回って誰かの手に触れていると思うと鳥肌が立つのを禁じ得ません。

 

カードも決済時に店員に渡したりすることなどを考えると、絶対的に清潔とは言い切れませんがカードをスマホに登録して決済するなら、基本的に自身だけしかスマホには触りません。

 

現金は使いまわされる事もあって長期にわたって、沢山の人の手に渡りますからそれと比べれば、カードやスマホ決済の方がまだ清潔といえそうです。

 

その為、古市氏の「現金は汚いから触らない」という発言は上述の調査事実かもら理にかなっており、正解だと個人的にも思います。

 

ではもう一つの方の発言はどうかといえば、現金使いの方の頭が悪いというのは語弊がありますから、キャッシュレス決済している人の方がお金の使い方が賢いという事なら、キャッシュレス化のメリットを紹介しているこのページでは実に納得できるコメントといえます。

 

それは、やはり電子マネーやカードで決済をすると何割はポイント還元されるので、その分同じ消費行動をとっても現金よりお得だからです。

 

様々な事情で現金しか使えない状況で生活している方は、カードや電子マネーが使えなくても仕方がないといえます。

 

しかし、そうでない方がキャッシュレス化のメリットも知らずに、今後現金の使用を続けるのは新しい決済方法に順応しないのは、ただの怠慢といえるでしょう。

 

キャッシュレスが目的かポイントが目的か?

 

PC

 

現在は日本国内で、まだまキャッシュレス化が現実に自分のごく身近まで来ているという実感は沸きにくいといえます。

 

しかし、フィンテック、モバイル決済、電子マネー、仮想通貨など如何にもお金の専門用語めいたものでなく、意識しない間にに私達の生活に馴染んでいるキャッシュレスが実はあります。

 

それが、さまざまな企業・会社が消費者の支払いに対して、サービスで付与したり還元しているポイントを利用した支払いです。

 

ポイントとは、通貨ではありませんから換金や交換をせずには現金のようにそのまま持ち歩くことは出来ません。

 

そこで、様々な企業・会社が発行するポイントを利用するのに便利なのがフィンテックといえます。

 

例えば今でもありますが、昔であれば、缶コーヒーについているシールを何枚も集めてハガキで販売元に送って、初めてプレゼントに還元されるというようなキャッシュバックの仕組みが主でした。

 

ところが、現在はフィンテック技術があるおかげで、ここでいうシールが他のポイントに交換可能であり、そこからさらには実際のお金にも換金が可能です。

 

だからこそ、日常家計を主に管理する主婦(主夫)達やそうでなくとも節約家などは、こぞってポイント〇倍デーに買い物をするのです。

 

よく考えなくとも、シールを送ってタオルや何かをもらうより、1円でも10円でも、必要な物にかかるお金が少なくなる、または、様々なところで利用可能になる方が嬉しいでしょう。

 

また、シールを下敷きなんかに貼って大事に保管するよりも、画面の中の数字で管理する方が、失くしてしまうリスクや家族などに捨てられてしまうような心配もなく、何倍も利便性が高いといえます。

 

つまり、現段階での日本のキャッシュレスの意識というのは各店、各サービスごとに利用できる「ポイント」止まりであり、日常生活に利用できる「お金」としては扱っていないことが察せられます。

 

早い話が、ポイント=お得 ≠キャッシュレスというのが日本人の現在の消費意識なのです。

 

キャッシュレスの掴みが「貯めたポイントの利用」であることは、何も悪い事ではないでしょう。

 

しかし、ずっとその意識を主幹に消費を続けていく事は危ういといえます。

 

キャッシュレス化で懸念される点

 

レシート

 

というのは、ポイントというのは大概、有効期限がありその間に利用出来なければ失効となってしまいます。

 

すると、「ポイント利用が動機」の本来なら必要のなかった消費が増えることが懸念されます。

 

それは一つキャッシュレス化の弊害といえるでしょう。

 

加えて、ポイントと実際口座などにある自身や家族が稼いだお金(現金)をフィンテック機能を使えば、簡単に混合させることが出来てしまうという、便利が不幸をつくるパターンも想定されます。

 

そうなってくると、今はまだ貸金業までキャッシュレス化の波はそこまで響いていませんが、キャッシングもポイント交換などが出来るようになった時、消費者にはキャッシュレス利用に踊らされない堅実さを身に着ける必要が求められてくるでしょう。

 

あくまで、フィンテックの発展によるキャッシュレス化は、消費の利便性を高めるものであるという認識が、日本の消費者にもっと芽生える事が大切といえます。

 

硬貨・紙幣などの現金は消えてしまうのか!?

 

分かりやすい前例を上げると、電子書籍が普及しても本がなくならないように、現金も電子マネーに完全に淘汰される事はないでしょう。

 

その理由は、単純に需要が消えないからです。

 

そもそも、現代の日本ではまだスマホやカード一つで街に出るのは難しいのが現状です。

 

都市から少し離れたら、個人商店などの店で買い物をしたら、「カードは使えません。」と当たり前のように一蹴されることも少なくないでしょう。

 

加えて、人も物も適材適所…それぞれ使える場面が違うというのが今後の現金と電子マネーの在り方です。

 

完全にキャッシュレスに消費行動を移行するとして、残った現金はどうするのか?

 

使えないようにシステムを組み替える、物を処分する方法を考えるより、現金は現金が使える所、電子マネーやカードが利用できるところはそれで。

 

というように相互の利用をした方が、無駄も少なく消費者の世代事の需要にもフィットすることでしょう。

 

人の歴史は面白いもので、新しいものが出来たからといって過去のものが完全になくなるまでには想像以上の時間がかかります。

 

特に昨今は、日本でも世界でも、ある種時代は繰り返すを如実に体現しているような懐古(レトロ)主義な面が強いように感じます。

 

キャッシュレスのようなIT化が進む傍ら、今一度それに至るまでの時代を振り返る事をやめない限り、過去に人によってつくられた物が自然に失われてしまう事はないでしょう。

 

あくまでキャッシュレス化はお金の使い方に幅が増えた。という捉え方が現段階では一番現実的です。

 

電子マネーやカードが使える所は今後増えますが、だからと言って現金が急に利用できなくなるという事は考えにくいといえます。

 

現金決済が出来なくなることは当分ないでしょうが、カード決済で支払いをすることで、ポイントや還元やキャッシュバックなどの得をすることは今後多くなると予想されます。
というのは、販売側は上述したような現金の管理の手間が減り、且つ自社で利用できるカードなどを発行し、ポイント付与をする事で顧客の囲い込みが出来るからです。
分かりやすい具体例を上げると、スーパーマーケットやショッピングモールを営業するイオングループはクレジットカードを系列の銀行から発行することで、見事にカード決済のメリットを活かした戦略に成功しているといえるでしょう。
また、イオン銀行ではカードローンとクレジットカード、キャッシュカードを一体にして利用できるようにしている点から、現金利用のニーズにも応える手堅い印象があります。
現金決済とカード決済が混在している日本の現状の消費社会にフィットしているといえるでしょう。

 

日本のフィンテック化はまさかのお寺から!?

 

2017年3月、真言宗総本山の高野山金剛峯寺で拝観料やお守りなどの料金支払いが、クレジットカードで可能となったことを知っていますか?

 

お寺や神社というと、現金払いのイメージしかないと思います。

 

中には、罰当たりな…。風情がない。とネガティブに捉える方も少なくない事でしょう。

 

しかし、現代では日本の重要な文化財であり、観光地にもなっている神社仏閣にこそフィンテック・キャッシュレス化は必要といえるでしょう。

 

先述もしたように、海外では大分前からフィンテック・キャッシュレス化進んでおり、海外から観光に来る方はカード決済が出来ないと戸惑う事も少なくありません。

 

また、大量の支払いを処理するには、やはりアナログな現物管理よりもデータでの管理が望ましいです。

 

観光地となると、旅行シーズンなどには多くの人が訪れますから、手早く精算処理を行いたいところでしょう。

 

そういった観点から、高野山ではSquare(スクエア)というモバイル決済を導入しました。

 

Squareは、Square Reader(スクエアリーダー)という、従来よりも小型な決済端末機をスマホやタブレットに接続し、専用のアプリ(無料)をインストールすることでカード決済に対応可能になる仕組みとなっています。

 

加えて、Squareの決済端末は4980円と決済端末の価格としては安価で、決済手数料も3.24%なので導入を検討しやすいといえるでしょう。

 

実は、Squareのような簡易的なモバイル決済またはスマホ決済方法は既にサービスとして、いくつか世に出回っているのですが、何せ実情は普及していません。

 

本来なら、従来の決済端末機よりも簡単に安価に設置・利用が可能なので、個人店舗やフランチャイズ店などでもっと普及してもおかしくないハズなのです。

 

ところが、面白い事に日本で率先してフィンテックを導入したのはお寺でした。

 

カード決済やその他電子マネーなどで決済ができるのと、出来ないのとでは購買率がだいぶ変わってきます。

 

特に、観光客が収入源となると、購買の機会を一度逃した場合、その次を期待することは難しいといえるでしょう。

 

そういった機会を逃さない為にも、最新の決済技術を取り入れた金剛峯寺の判断は、もっと周知されるべきだと思います。

 

海外主要観光名所ではカード利用が吉?

 

海外でも発展途上国でインフラ整備が十分でない国や地域では現地通貨の利用が望ましいですし、それ以外に手段がない事が多いです。

 

ところが、テレビ放映やツアー旅行で一般的な誰でも知っているような、主要観光都市や名所に行く場合は、断然海外利用できるクレジットカードの利用が良いでしょう。

 

その理由は、ポイントが付くから!というお得要素ではなく、日本とは逆のパターンで、現金での支払いを断られる可能性が否めないからです。

 

サイト管理者が学生時代研修で訪れたイタリアの某大聖堂の土産店での話です。
誰でも施設名と地名を聞けば「あ〜、あそこね。自分も行ったわ。」というようなところです。

 

学生という事もあり、ほぼ100%の割合で皆、土産店ではユーロで支払いをしていました。

 

主に聖堂内にある絵画やイコン、聖堂自体の写真のポストカードやグリーティングカードを買っていたと思います。

 

見学地最初の購買所という事で、皆コインを持っていなかったことが災いしたのでしょう。

 

学生の海外通貨への両替なんて雑なものです。

 

40人ばかりがほとんどそこで紙幣で支払いをしていましたが、どんどん店員の顔が険しくなっていきました。

 

そして、サイト管理者が購入希望の品と紙幣を出した時「No.」と言われ、支払い用の受け皿をあろうことか引かれてしまいました。

 

イタリア語という事もあって、物凄く早口で何事かをムッとした顔で言われたことに、思わず両手を上へ掲げてその場で呆けたのを今でも覚えています。

 

引率のガイドさんによると「釣銭がもうないから、現金での支払いはもう受け付けない。」とのことで、サイト管理者はそこでの買い物を断念せざるを得ませんでした。

 

サイト管理者の後に並んでいた人たちも、皆ユーロでの支払いを断られていたようでした。

 

今思えば、確かに店側からすれば現金でしかも紙幣ばかり迷惑だったことでしょう。加えて、見学に行ったのはまだ午前中でした。

 

その様に、海外では本当に現金での支払いを断られることがあります。

 

日本人からすると、なぜ現地通貨が使えない!?釣銭がないってどういう事!?と思うかもしれませんが、例え観光名所にある土産店だからと言って大きな店ばかりではありません。

 

また、海外は先述もしましたが、日本よりもキャッシュレス化が進んでいます。

 

自国では当たり前の消費行動が、外国では通用しないことは珍しくない事でしょう。

 

現地通貨の小銭への両替をしておけば良かった話でもありますが、クレジットカードを利用すればそんな手間も省けるといえます。



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