パチンコ依存・借金癖の治し方はあるのか?

 

日本国内でギャンブルなどの賭け事にハマっている方のおよそ9割の方がパチンコ依存症といわれています。

 

日本国内では近々のIR法案が進むまで、賭博行為は一応法律上禁止行為です。

 

しかし、何故か国内にあるパチンコをはじめとした賭け事を公然と出来る場所があります。

 

というのは、公営のパチンコ屋や競馬場・競輪場などは特別法によってその立ち位置が守られているからです。

 

家族などにパチンコ・ギャンブル依存症の方がいて、被害を被った事がある方はパチンコを含む賭博全部なくなればいいのに!と思ったことがある事でしょう。

 

そこで、そもそも賭け事は法的にどうなの?自分たちが依存症の人のせいで苦労しているのを法律は救ってくれないの?と調べてみても期待する情報はつかめません。

 

すると、何とかパチンコ依存症やそれに追随する借金癖を治せないかを考えると思います。

 

ただ、結論から述べると馬鹿にすぐ効く薬がないように、パチンコ・借金癖にすぐ効く薬もありません。

 

基本的にはまずパチンコト借金をしている本人の意識が変わらない限りは治らないでしょう。

 

なぜ借金するほどパチンコにハマるのか?

 

パチンコにハマる方には似たような性格の方が多いです。

 

パチンコ友達というような言葉よく聞かれた時代もありましたが、大体は見栄っ張りで勝負好きか、凡庸としていて自我が薄く自分に甘い方といえます。

 

人の性格はそれぞれですから、そういった性格が悪いとはいいません。

 

ただ、その2種類のようなタイプな方で、日ごろ承認欲求に欠けているまたは強すぎる上に、趣味などがない方はかなりパチンコにハマりやすいです。

 

パチンコ依存症の方の中には、趣味で働かずにお金が稼げるなら…と思ってパチンコを始めた方もいるくらい、無趣味の方が借金地獄の体験談などを見ていると多い印象を受けます。

 

または、仕事や家庭と人生の多くの時間を費やす部分で自分の許容量を上回るストレスにさらされ続けて、現実逃避の為にパチンコにハマってしまったという方も少なくありません。

 

パチンコ屋の雰囲気やパチンコ台の機能は、光や音、映像演出などがかなりオーバーに施されている事が多く、非現実感があります。

 

加えて、台がずらりと並んですぐそこに沢山の他人がいるのも見えますから、集団行動大好きな日本人的にはある種の安心感を覚える空間とも言えるでしょう。

 

その様にパチンコというのは利用者がハマる様な工夫がされているのも相まって、なかなか抜け出せなくなっているのも事実です。

 

賭け事をするのは勝ちたい、負けた分を取り戻したいという意識があるから…と一般の方は思うのですが、当事者たちはパチンコ屋の雰囲気などに居心地の良さを得ている為、儲かる儲からないという考え方をしていない事が経験談や体験談を見聞きすると思いのほか沢山あります。

 

つまり、お金を借りてでもパチンコに関わっていたい。という意識が実は依存症の根底にはあるといえるでしょう。

 

パチンコ玉に変えるお金がなくてはパチンコ屋には居られませんし、玉がなかればパチンコ台の前に座っていられません。

 

パチンコ依存症と借金地獄はセット?どうしたら治る?

 

最近は1円パチンコなどもありますが、それ以外のパチンコは1玉4円です。

 

現金で4円纏めて何度も数秒で没収されていくのを見ていれば、大体の方はやめよう…と例えばなり易いでしょうが、パチンコでは現金を玉に変える事でその感覚をなくすのです。

 

加えてパチンコ台では玉を流すように大量に打ちます。

 

おそらくパチプロの方でもない限り、玉を一瞬でいくつ台に送ったかなど把握しないでしょう。

 

10万円を4円の玉に変えると2万5千個ですし、1円でも10万個の玉です。

 

パチンコの玉は1分間で100個までくらいで打てるようになっています。つまり、1秒間に約1〜2個玉がなくなる計算です。

 

すると、10万円分の2万5千個の玉は約4時間で消えてしまいます。

 

サイト管理者はゲームが趣味なのですが半日ほどやりこむ事があるのを考えると、4時間は何かにのめりこむには短いと感じてしまいます。

 

つまり、パチンコが趣味、ハマっている方も同様の感覚だとしたら、10万円ではパチンコが満喫できないのでしょう。

 

しかし、10万円というお金はそう簡単に稼げるものでもありませんから、みんなパチンコ依存と抱き合わせで借金地獄に陥っていくのだと思います。

 

もし、パチンコ依存と借金癖を治そうと思うなら、まずはパチンコにかける時間を短くさせる事を考えましょう。

 

例えば、パチンコ以外の趣味を見つけさせたり、家族間の交流が少ないならその時間を増やすようにしたりすると、良いと思います。

 

上述した計算でパチンコで大体何円使っているのかを本人に自覚させ、収支をハッキリさせるのも効果的です。

 

身近な人が何をどうしても治らない場合は、ギャンブル依存症に強いクリニックなどでカウンセリングを受けさせるのも検討してみてください。

 

【実体験】パチンコ依存症の祖母とわたし

 

ここまでは理屈をつらつらと述べてきましたがサイト管理者個人的には、パチンコやその他ギャンブルなどにハマってしまった方を治したり何とかしようとしても、かなり難しいと思っています。

 

というのも、サイト管理者は父方の所謂おばあちゃん子なのですが、その祖母がパチンコ依存症でした。

 

現在は老齢になってから足を骨折した為、1人では歩行が出来ない状態で介護施設に居るので、パチンコには行けないようになっています。

 

祖母がパチンコ依存症になったのは、仕事を辞めてからだと父から聞いています。

 

祖母は婦人服売り場でお直しと販売をしていて、女性が働くのが今よりも難しい時代にも関わらず活躍していたそうです。

 

また、休日などはボーリング大会に出たりスケートをしに行ったり、アクティブに過ごしていたと本人も今でもそう話します。

 

しかし、サイト管理者が生まれた時分には、既に仕事も退職し体も若いころに比べて思うように動かなくなったせいか、日々家でダラダラしている事が多くなったと祖父も父も口を揃えて言います。

 

祖父母の家は自宅の隣にありました。

 

確かに、サイト管理者が小学生だった頃、祖母だけはいつ家に遊びに行っても居たので、実際ダラダラ過ごしていたのでしょう。

 

祖母は先述もしたように、元がアクティブな人なのでサイト管理者が遊びに行けば、裁縫なり外遊びなりに嫌な顔もせず付き合ってくれました。

 

ところがいつの日からかは覚えがないのですが、大体学校から帰宅する頃には家に居た祖母が居らず、夜にしか帰ってこない事が増えていったのです。

 

また、以前よりも理由が分からないものの、不機嫌で急に怒る事も多くなりました。

 

よく怒らせては真っ暗な押し入れに閉じ込められるという仕置きをされたのを覚えています。

 

それでもサイト管理者は祖母が大好きでした。

 

理由は、サイト管理者に大層甘く、遊んでくれるうえに欲しいお菓子や玩具なんでもくれるからです。

 

一緒に過ごす時間が長かったからか、そもそも気質が似ていたからなのか、祖母はサイト管理者が気に入りそうなものを遊びに行くたびに用意していました。

 

「今日はパチンコで勝ったから」と、サイト管理者にお菓子や玩具を差し出すように気が付いたらなっていたようです。

 

2、3度だけですが祖母に連れられてパチンコ屋に行った覚えもありますが、小学生であったサイト管理者には何が何だか分かりませんでした。

 

せいぜいパチンコ台の演出を見て、ゲームみたいで面白いな〜と思ったくらいです。

 

そもそもパチンコ自体が何かわかっていないので、単純に「ばあちゃんは遊んでくれるし何でも好きな物くれるからいい人だ」と思うばかりです。

 

ただ、パチンコ屋近くの精米機のような小部屋に祖母が一人で入っていくのを見たのは覚えています。

 

物心ついた頃に見たその小部屋の看板には武富士と書いてありました。

 

貯金もそれほどなく既に働いても居なかった祖母は、自動契約機や街金でした借金でパチンコをしていたのです。

 

その頃から、父と祖母の間に不穏な空気が漂うようになっており、サイト管理者は父に言われてあまり祖母と遊べなくなってしまいました。

 

母からは「ばあちゃんに懐き過ぎてるから父がやきもちを焼いている」といわれていたので、当時はそうだと思っていたのですが、実際にはサイト管理者の為に祖母がパチンコも借金もしていると父が思っていたからでした。

 

ところがサイト管理者があまり遊びに行かなくなってもパチンコに行く回数も借金も減らなかったようで、祖母は段々借金で首が回らなくなっていきました。

 

そしてとうとういくらの返済も出来なくなり街金からの電話の取り立てが怖くなったのか、祖母が父に相談をした時には300万円ほどの残高があったそうです。

 

当時、小さいながらも法人格の会社を経営していた父はその事実に激怒し、祖母宅のコタツの天板と自分の拳を割って自宅に帰ってきたのを、今でもサイト管理者は忘れられませんし、父は未だに手が傷む時があると言います。

 

そんな事があってからはサイト管理者も以前とは比べ物にならない程、一時期祖母を避けて過ごす辛い日々を過ごしました。

 

祖母の300万円の借金はちょうど貸金業法が改正された事もあり、ほとんどが過払い金で賄えたものの残りは父が肩代わりしたそうです。

 

その後も何度かパチンコでの借金をしていたそうですが、そのあたりの詳細は祖母を避けて生活をしていたサイト管理者は知りません。

 

10年ほど経って、両親が離婚し、家主の父が出張に行っている時に、祖父から祖母が自転車で転んで骨折した。という連絡がサイト管理者にきました。

 

その様に一人では出歩けなくなった状態になって初めて、サイト管理者の祖母はパチンコを辞める事が出来ました。

 

ただ、今でも会話の中の軽口で「もう一度パチンコがやりたいか?」などと聞くと「台がこの部屋(介護施設)にあればやりたいねぇ」と答えますから、依存症が治ったとはいえないでしょう。

 

本人曰く、台と玉があってパチンコ台が動きさえすれば、お金になるならないはどうでもいいそうです。

 

借金に関しては、利息がかかる事を理解していないまま使っていたようで、現金の前借をしていただけだと今も祖母は思っています。

 

サイト管理者自身そんな経験があるので、せめてこのサイトを見つけてくれた方だけにでも、借金の仕組みなどお金について正しい理解が伝わればと記事を作成しているのです。

 


トップ ランキング クレジットカード